小児科「生まれた赤ちゃんには」|なでしこレディースホスピタル|神戸市西区 産婦人科・小児科・内科

当院で生まれた赤ちゃんに対しては、産科病棟や検査部のスタッフの協力のもと、 診察や適切な医療判断を小児科医が責任をもって行っています。常勤医の黒江と、 森岡特命教授を中心とした、神戸大学小児科の非常勤医がその任にあたります。

先進的な医療の取り組みとして、サイトメガロウイルス感染症検査や、 新生児心エコー検査を全ての赤ちゃんにおこなっています。 その信頼の厚さゆえ、医療関係者の出産が目立ってきました。 なお新生児の諸検査の全ては分娩料金に含まれています。

出産時、児にも大きなストレスがかかります。初めての呼吸ですし、 羊水を沢山飲んだりして呼吸がスムーズに行かないことがまれにあります。 そのような時は小児科医師が立ち会って、気管、口腔、胃内を吸引したり、 酸素マスクによる呼吸サポート、さらには気管に管を入れて呼吸をサポートすることがあります。 その様な事態に備えて、小児専門病院等にしか用意されていない喉頭ファイバースコープを用意しています。

毎日、赤ちゃんの全身チェックを行っています。上手に呼吸ができるか、 心臓がちゃんと打っているか、酸素はちゃんと取り込めているか、上手に飲めるか、 体重はちゃんと増えているか、強い黄疸はないか、皮膚の状態、手足の動かし方や股関節の開きは大丈夫か、 全身の反応性など、小児科医が経験を生かした診察を行っています。

また、精密検査が必要と判断された時には、頭部、心臓、体表、腹部(肝、胆、腸、泌尿生殖器)、 股関節など全身のエコー検査ができます。必要に応じてレントゲン撮影やCTなどの検査も可能です。

呼吸や体温などが安定せず、お母さんの胎内から胎外環境への適応が 上手くいかない場合には体温調節や酸素の効果的な供給や全身状態の観察を容易にする目的でクベース(保育器)に収容することがあります。 当院には5台のクベースがあり、3台は最新鋭のもので庫内の酸素濃度を自動的に一定に保つ装置が備わっており、 経皮酸素飽和度をモニターして安全な管理を行っています。

出生直後から赤ちゃん全員に経皮酸素モニター(パルスオキシメーター)を用いて酸素飽和度測定を行っています。 酸素飽和度の安定が確認されない場合、小児科医に連絡する体制がとられています。

生まれたばかりの赤ちゃんは呼吸をはじめたばかりで安定していません。当院では無呼吸発作を監視するために、 全てのベビーベッドにベビーセンスを装着しています。ベビーセンスとは赤ちゃんの呼吸と体動を感知し、 一定期間以上停止した場合に警報でしらせる装置です。

新生児黄疸の検査を出生直後より毎日行います。皮膚に光をあてて測定するミノルタコニカ黄疸計を用います。 赤ちゃんに苦痛を与えることはありません。この方法で血清ビリルビン値が髙いと推測される場合には採血をします。 採血値が基準を超える場合には核黄疸の予防のため、光線療法を施行します。

先天性サイトメガロ感染症は難聴や精神運動発達障害を招く病気です。出生児1000人に一人の割合で発生するといわれています。 これを早期に診断して、適切な医療を提供することを目的として、神戸大学小児科・産婦人科と共同して検査を行っています。 赤ちゃんの尿を濾紙で採取だけですからなんの侵襲もなく安全な検査です。

詳しくは

妊娠中に全ての胎児の心臓エコー検査をおこなっています。さらに、出生後にも全ての赤ちゃんに心臓のエコー検査を行っています。 心臓に病気があっても生まれてすぐに症状が出るのは少数のため、見逃されることがあります。 新生児期に心エコーをしておくことは大変有意義なことです。

赤ちゃんの耳の聞こえ具合を、脳波の反応によって判定する検査(ABR)です。生まれつきの聴覚障害があっても、 早期に適切な援助を開始することによって、言語発達の面で大きな効果が得られるので、早期発見が重要とされています。 この検査で「要再検」となった場合は、こども病院耳鼻科に紹介いたします。

発生頻度は極めて稀ではありますが、早期からの適切な治療が必要な病気の有無を検査します(タンデムマススクーリニング)。 原則生後4日目に採血をします。1ヶ月健診の時に結果をお伝えします。非常に鋭敏な検査のため、 生後2週頃に再検査が必要になることが時折ありますが、あまり心配されることはありません。

大きな病気が生まれてから見つかった赤ちゃん。外の世界に順応していくのが上手でなく、時間がかかる赤ちゃん。 そのような児は、高次病院である「兵庫県立こども病院」や「神戸大学病院」などに搬送することがあります。 両病院とも当院と密な連携をもつ病院です。検査や、治療をおこなって状態が落ち着けば、当院に帰ってくることもできます。